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<ネタバレ>主人公の魔術師の人物造形が素晴らしい。聾唖の彼にセリフは無いのでほとんど表情だけの演技だが、宇宙人に身体を乗っ取られているんじゃないか?とでも思わせるミステリアスさ。彼が仲間に「死とは何か」を教えてもらうエピソードの迫力といったら!それに対し上流階級の嫌な奴らが、分かり易くバカっぽくカリカチュアライズされていて、主人公のシュールな佇まいとの落差が面白いような落ち着かないような。切実で難解ないつものベルイマン調と、嫌な奴らの脳天気さとが上手く混ざり合わないまま物語は進む。そのせいかどこに着地するのかさっぱり予測がつかないまま観ていたら、最後で三文オペラ張りのどんでん返しが待っていた!二つの世界は脳天気方向で強引に統合ときた!!ああびっくりした