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<ネタバレ>死者の世界のはちゃめちゃでにぎやかなイメージや、全編に散りばめられたユーモラスな味付けがよかった。声帯がないくせにいい喉をしている骸骨たちの歌とダンス、ミュージカルは嫌いだけどこれは楽しかった。真っ二つの死体や生首など、普通に考えれば悪趣味としかいいようのないキャラクターが抵抗なく受け入れられる。甦った骸骨の犬(←可愛い…)と生きている犬が再会してお互いのお尻の臭いを嗅ぐところなんかツボにはまった。何気なく秀逸なユーモアが織り込まれているのが嬉しい。
ただ後になって考えてみれば、中盤が楽しいのは切ない幕切れに向かうための布石だったのかな。ディズニーなんかは中盤で落ち込んで最後にハッピーになるわけだけど、これは逆。ティム・バートンなんだから予想されてしかるべきだったんだけど、不意を突かれて泣きそうになった。単純にハッピーエンドともバッドエンドとも言い切れない静かなラストシーンには、心の奥底まで届く何かがあったと思う。