<ネタバレ>アクションのアイデアで勝負した、意外と面白い作品。近未来、戦 .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>アクションのアイデアで勝負した、意外と面白い作品。近未来、戦争を廃止するために人間の感情をコントロールし、「怒り」「哀しみ」「笑い」などが全て取り除かれた社会。感情の発露が戦争に繋がるという短絡思考には閉口するが、その中で管理されない人々を取り締まるためにガン=カタ(特殊な格闘戦法ですか)を身につけた主人公が、段々感情を持ち出すというストーリー。世界観は無機質な感じが、都市、人々の衣裳、オフィスの中などに黒色で活かされており、(反面車等は白色)寒そうな「絵」づくりに成功しています。無感情な人々の集団が歩く場面では、昔のドイツ映画「メトロポリス」を思い出しました。そう言えば、その影響が多々あるのか、ドイツの感覚(建物、服装、旗などの美術)が見られます。ナチスをイメージした方が、伝わりやすいのでしょうね。しかし、最大の見せ場はガン=カタのアクション。いちいち型を決めるそのポーズはまんま劇画です。しかし、単純に面白いのです。ありえないでしょ、そんな。を上手に描いて、不自然を自然に見せるあたり、スタッフの意気込みを感じます。「マトリックス」を意識した数多くの模倣映画が乱立する中、これはしっかり観れますね。楽しかったです。[良:1票]