映画館でしか観てはだめな映画。映画館が存在するための大きな理 .. >(続きを読む)
映画館でしか観てはだめな映画。映画館が存在するための大きな理由になる映画。この作品を、言葉で現わすとこんな感じになります。TVサイズでは、あの有名な競争シーンなど、CMのような印象になります。幸いにも、シネラマ劇場のさよなら企画でこの上映が決った時には、迷わず並びました。場内は人、人、人で一杯。やっと座れたと思ったら、前から5列目。当然、大画面を下から観ることになりましたが、これが思わぬ効果で、C・へストンのドアップもあの競争シーンの迫力も2つの眼には、思いっきりの贅沢。宗教映画として語られる機会も多くありますが、1人の人間が持つ欲や憎しみ、家族への愛、友人への情など、人生において大切なものを本当に学ぶことのできる格好のテキストです。あの競技場を造ったという事実だけでも、映画の殿堂入りになるでしょう。