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<ネタバレ>主人公溝口の心の闇、いかにして火を放つに至るのか、興味深くて面白かった。はっきりした事は分からないが、鬱積したものを吃音ゆえか外にぶつけられなかったのが一番なのかなと感じた。同時に驟閣が他人に汚されるくらいなら自分の手で終わらせたい、といったような歪んだ愛も見えた。驟閣が激しく燃える場面もいいが、遠くから見つめる火の粉、あの場面も印象深い。俳優陣ではいくつかの賞に輝いた市川雷蔵はもちろんだが、戸苅役仲代達矢も独特の存在感があって良い。新珠三千代がさして重要でない役で出演しているのは意外だった。