全編を通して息を抜けないそして張詰める緊張感が素晴らしい。 .. >(続きを読む)
全編を通して息を抜けないそして張詰める緊張感が素晴らしい。
デンゼルの演技も、アカデミー賞に値する演技だった。
容赦や躊躇もない非情さや、強がったり、情けない部分も出しながらも、イーサンを見つめる表情が何とも言えず良い。
「ヤツの眼はイイ」と語ったようにイーサンのような正義感が溢れた若者を見て、過去の自分と重ねていたような視線が色々なことを物語っていた。
狼を狩るために狼になるしかなかった男…ちょっと切ない。
イーサンも悪党になるかどうかのトレーニングデイを乗り切り、苦悩しながらも腐ることはなかった正義感と精神の強さと熱い男を上手く演じていた。
アカデミーにノミネートされるのは確かに誇りあることだけれどもさすがにこれで助演はないだろう。
正義とは何かという倫理的な問題を含みながらも、テンションが高くテンポ良く全編主役2人だけでストーリーを描ききった創りは見応えがあった。