アレン監督作品の中では珍しく金が掛かってそうな作品。
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アレン監督作品の中では珍しく金が掛かってそうな作品。
あんなに大量な爆弾を爆発させたりするような映画を創っているとは思わなかった。
まあ、大砲に隠れた後のオチはお約束みたいなものでしたが。
この映画を観ている間も観た後も結局何を言っているのかは確かによくは分からない。
テーマが「神の存在・不存在」なのか「殺人という不道徳」を扱っているのか…。
「人生の幸福」についても語っているし悩まされる。
もっとも描きたかったのは、題名通り「愛と死」なんだろうけどねえ。
色々詰め込ませようとして散漫になってしまったのかとも考えられる。
一応、アレンがラストで概括的にまとめているのでそれが一番参考になるかな。
「人間は結局、精神と肉体であり、死は終末ではないが、要はくさらずに生きる事。愛について重要なのは量ではなく質だ。」ということらしい。
受けた印象としては、「死」については意識することも、恐れることもせずに精神と肉体の満足が得られるような人生を生きろ、どうせ最後には皆死ぬのだからというようなメッセージかなと個人的には感じた。
なかなか哲学的なものとアレン特有のユーモア(黒人の指揮官、戦場での応援、ホットドッグ等)を交えた面白い作品にはなっているとは思う。
しかし個人的には死神とアレンがクルクル踊りながら終わるラストのバカバカしさがやっぱり好きだな。