凄い面白い映画でもあり、かつ凄いつまらない映画でもあった。 .. >(続きを読む)
凄い面白い映画でもあり、かつ凄いつまらない映画でもあった。
カジノを舞台とした様々な人間模様とカジノ・ギャング世界の「表」と「裏」を描いたこの映画は素晴らしい映画であり、各俳優陣も素晴らしい仕事をしていたと思うが、うんざりするほど長すぎると感じる。
同じ3時間でも長さを気にしない映画もあれば、この映画のようにもの凄い長く感じる映画もある。
それは何故かというと、演出というかストーリーが単調で一本調子のため、同じリズムで3時間ひっぱるのはよほどでないと無理というものではないか。
シャロンストーンは確かに熱演といってもよい演技をしていたが、彼女の部分は大幅にカットできるような気がする。
もっとも、デニーロとストーンの「愛」をメインテーマにしたいのなら別な話だが、この映画が描きたかったのはそれだけではないような気もする。
確かに、冒頭で「愛」とは信じることとか。互いに尊重しあい、思いやる心が愛とか。
命を預けあうのが夫婦とかなんとか言っているので、本当は、「愛」についてがポイントの映画なのかもしれないが、これまたジョーペシの熱演のおかげか、出来あがったものは違うものがメインテーマになっているのは明らかだろう。