熱さが伝わってこないのが非常に残念。引き画と止め画ばかりで、 .. >(続きを読む)
熱さが伝わってこないのが非常に残念。引き画と止め画ばかりで、アクションシーンはもちろんイージス艦内や官邸、またお互いの駆け引き等会話劇でも迫力も緊張感も感情も場の雰囲気も何も伝わってこない映像。トーンを落とすと聞き取れず、逆に張り上げるととたんに声が汚くなる音声。真田広之のJACアクションや吉田栄作の死に際のようなわざとらしい演技。どれもが実に邦画らしい。原作のクドい文章についていけずに途中で挫折した私にとっては、思わせぶりなモンタージュや登場人物(女工作員やお見送りする女性と子供)はストーリーを理解するのに弊害でしかなかったし、読み込んだ人にとっては物足りなさだけが残ったのではないだろうか?+30分で説明するか、無理なら映画は別物と切り捨てた方が良かったように思う。T.ジョーンズのやっつけ音楽は浮いちゃってるし、編集の人も「あんなのやこんな画が欲しい」と思ってただろうなぁ。『ザ・ロック』『沈黙の艦隊』『ダイ・ハード』とハリウッドコピーでもいい、とにかく日本人の演じる熱くカッコイイ(大袈裟でも、また静かなる闘志でもいい)映画を見たいだけなんだけどな。