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<ネタバレ>これはなんでこんな邦題にしちゃったのかとがっかりするくらいチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトが圧巻。
そもそも曲が素晴らしいというのもあるんだろうけど、協奏曲というコンセプトが作品のテーマとも合致していて感動的だ。
作中ではそれを共産主義にも例えていたけど、確かに一理ある。
楽団員たちは30年前の事件を機にそれぞれ辛い人生を送ることになったわけだけど、パリでのコンサートの為に再集結する。
当初それはフィリポフの我侭なのかと思ってたけど、徐々にコンサートの目的が明らかになって共感できるようになった。
バラバラだった楽団員がレアの為に集まるというのが感動的だったけど、それだけで30年のブランクが埋まるわけじゃないという演出が上手い。
ジャケのヴァイオリンソロに触発されてそれぞれが30年前を思い出し、協奏曲として纏まっていく。
演奏中にインサートされる回想シーンで僕の涙腺は決壊。
レアに捧げるヴァイオリンコンチェルトだったんだなぁって、しみじみ心に沁みました。