<ネタバレ>前半のワンカット長回しだけでも普通に面白かった。
低予算で .. >(続きを読む)
<ネタバレ>前半のワンカット長回しだけでも普通に面白かった。
低予算でゾンビ映画を撮るとこうなっちゃうよねぇみたいなシーンがいくつもあって、本当に仕方なく妥協したチープさなのか、ゾンビ映画あるあるのパロディ演出なのか、虚実入り乱れた構成が巧みだった。
そういうコンセプトの短編作品だったとしたら7点くらいの評価だろうか。
劇中劇って本編よりクオリティが低いのが普通だけど、劇中劇の撮影と本編の撮影が同じ熱量だったことに納得。
エンドロールで本当の撮影風景が流れるけど、メイキング映像をもっと見たいと思いました。
というわけで、必然的に後半の撮影シーンのネタバラシがとてもリアリティがある。
本当の撮影と同じことをしてるんだからリアルなのは当たり前で、この構成を思い付いたアイデアの勝利でしょうか。
事前情報で二重構造の作品と聞かされていたけど、実際に見てみるとマトリョーシカのような四重構造の作品だったように感じる。
まず最初にゾンビ映画を撮影する劇中劇があって、そのゾンビ映画を撮影する劇中劇を撮影する本編があって、そのゾンビ映画を撮影する劇中劇を撮影する本編を撮影する本当の撮影があって、そのゾンビ映画を撮影する劇中劇を撮影する本編を撮影する本当の撮影を撮影するメイキング映像の撮影が行われていたんだなと思うとなんだか感慨深い。
ワンカット長回しなのに一体何台のカメラで撮影してたんだろうかと想像するとワクワクしてくる。
あと、出演者がそれぞれに味があるのもいいね。
よくこれだけ個性的な面子を集められたなと感心しました。
またこのメンバーで作品を撮影してもらいたいな。
それにしても、これを生で放送するなんて無茶な企画ですね。
本当に放送されるなら絶対に見ますよ。
成功すれば凄いし、失敗してもそれはそれで面白そう。
低予算であろうと、無名であろうと、良い作品がきちんと評価されて世に出たことが感動的で、こういった意欲的な作品がこれからもどんどん制作されることを期待しています。