この映画は、主人公、奥崎 謙三をヒーロー扱いする目的ではあり .. >(続きを読む)
この映画は、主人公、奥崎 謙三をヒーロー扱いする目的ではありません。
ニューギニアで起きた当時の不当な処刑を道徳的に告発するものでも当然ありません。
もしドキュメンタリーが正確な記録だけが目的なら、
知らせずに隠し撮りすべきです。
カメラが入ると場に影響を与えます。それは主人公が一番良く知っていて利用しています
黒沢監督の「羅生門」では、真実は藪の中でしたが、
ここではカメラと型破りな奥崎謙三のパワーが、
藪の中状態から多少なりとも関係者が真実を口をします
人類が消してしまいたい原爆の放射能汚染をゴジラが思い出させるように、
日本人が消そうとする戦争の真実を奥崎謙三が思い出させます
この映画はそんな日本人の「日本人的」反応を記録した映画です