1974年度カンヌ映画祭でグランプリを獲得した正に衝撃作。コ .. >(続きを読む)[良:1票]
1974年度カンヌ映画祭でグランプリを獲得した正に衝撃作。コッポラは当時“ウォーターゲート事件”との関連性を否定したらしいが、中に似たようなエピソードがしっかり紹介されている。ただ確かに主な話しとは事件の関連性は見当たらなかった。というのもこの作品は殺人事件がテーマで、決して政治がらみというわけではない。終盤は主人公ハックマンが妄想に悩まされる。これはある一種のヒッチコックへのオマージュともとれる演出だが、盗聴という現代的なテーマを基に不気味な雰囲気で描かれるのはコッポラらしさが出ている。カンヌで高く評価されているのはうなづける。70年代が輩出した傑作の一つと言えるだろう。[良:1票]