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<ネタバレ>2度見すると面白い。1度目は、早い段階で「それは、あんたやろ?」とオチが漂う。
映画宣伝の番組で、確か「灯台で院長が待ってる場面」が紹介されてた様な…。
あれは、まずいな。他の人も書いてるが、上映前にヒントが在り過ぎてドキドキ感が激減する。
灯台で手術って言う話も不自然過ぎて妄想感たっぷり。まあ、どうせ中は空っぽだろうな…と。
意外だったのが、放火したのが奥さんだった事。C棟でマッチをバシバシ擦る辺り、
「アパートに放火したのも、あんた自身でしょ?。今もC棟内の映像に見えるけど、
実際は、どこかで放火してるんじゃないのか?」と思っていたのだが…。
さて、結末を踏まえた上で、もう1度見ると違った印象を受ける。
1度目の「謎を解こうと躍起になっていた自分」と「島の謎を暴こうとしていた主人公」とが
重なる。騙されるもんかと身構えれば身構える程、大事な事から遠ざかるような…。
この映画は、自責の念と、それ故の様々な妄想に苦しんでいる彼が自分を取り戻す「過程」を
描いた映画なのでは?。謎解きは、1回目のオマケ程度と捉えた方が良いのかも知れない。
冒頭、霧の中から船が現れる映像が美しい。
そして、後から振り返ると、その美しさは悲しい。[良:1票]