もしも「何か」が起きなければ、在り得たかも知れない将来。
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もしも「何か」が起きなければ、在り得たかも知れない将来。
思い馳せたところで、取り戻せる筈もなく、すでに失ってしまった幸福。
誰かを罵る事も虚しく、もっとも忌み嫌うのは自分自身。消そうにも消せない嫌悪。
弱者からの搾取を止められなかった、あるいは、その事実から距離を置いた友情。
醜くなった自分に心を開くのは、名前も知らない少年。
傷付き恐れている臆病な自分を乗せて、車は不幸へと進む。
映画全体から感じるのは、どこか「自責」のようなもの。
これを今のアメリカに照らし合わせて受け取るのは、考え過ぎだろうか。[良:2票]