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<ネタバレ>TVCMを見て、ただのオカルト・ホラーのつもりでレンタルしたが、こんなに素晴らしい映画とは思わなかった。実話に基づいた見事な法廷ドラマである。悪魔を信じるか信じないかの議論ではなく、悪魔で苦しんでいる人(エミリー)とそれを救いたい人(神父)の間で起きた出来事を法廷でどう裁くか?なにが正義なのか?陪審員の判断は賢明であったと思う。無罪にすると超常現象=悪魔の存在を認めることになってしまう、あくまで科学的根拠というよりは良識・常識に基づけば有罪なのであろう。ただし、神父は良心の固まりであり、これまで苦しみ続けたことを検察以外の誰もが認めていた。「刑期は今日まで」。女性裁判官が同意し実質無罪になった瞬間は感動してしまった。日本でこの結論は考えられないであろう、さすがアメリカである。個人的には、ホラー的な描写を一切取っ払っても、良い映画になったのではないかと思う。[良:1票]