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<ネタバレ>本作は、いくつかの映画作品からインスピレーションを得て、登場人物に言わせたいセリフ、観客に見せたいカットやシーン等が色々と先にありきで、制作に踏み切ったのだろう・・・と思う。(そうとしか思えない)
それらのシーンとシーンの繋ぎの展開のだるさに熱量の差を感じるし、それらのシーンのために生まれたキャラのせいなのか、登場するキャラの設定がブレブレで白けるので、最後まで誰にも感情移入できないまま本編終了。(トラロックを何度も何度も言い間違える子供には、本当イラっとする)
また、舞台を海上油田施設にしてスケール感を出そうと背伸びしながら、かつ、家族愛をテーマに据えて感動を煽りつつ、メガロドンの存在説明は良いアイデアが浮かばなかったのか古代アステカの伝説でお茶を濁しておきながら、更に欲をかいて、作品に箔をつけるためなのか、自然破壊と環境問題と大企業の責任まで盛り込んでごちゃごちゃ。
結局、それらをストーリーとして練り上げることが出来ておらず、どのテーマも中途半端でまったく共感できない、乗れない、面白くない。の3ない運動で、最後まで見続けるのがとてもとても辛かった1作。
それに加えて、粋でもシャレてもいない、既視感バリバリのしょうもないジョークが差し込まれて、作品がより一層陳腐なものに仕上がってしまっている。