これはポルノ映画です。よい子は見てはいけません。、、、、、で .. >(続きを読む)
これはポルノ映画です。よい子は見てはいけません。、、、、、でてくる女優がみんな、すっぱり、きっぱりと脱いでいるのに、宮崎美子だけ、ちゃん脱がなかったのはどうしてだろう。やっぱり熊本大学出身の学士であるというプライドが邪魔させているのだろうか???、とはいえ思い切りがわるいから大河の出番もなかなかないのだ。、、、、、などということはさておいて、私がこの映画を高く評価したいのは、墨田ユキをはじめとする女優の裸体の素晴らしさゆえではなく、、、、昭和の初め、そして戦中の玉の井の記憶として、戦争中の市井の人たちの記録として、そして永井荷風という一人の生身の老人の生き様の記録として、深い味わいを感じたからです。、、、、、、、そして新藤兼人流のリアリズムというか、、、。ここには善悪を評価するというまなざしを徹底的に排除するという姿勢が貫かれている。遊女たちを買う男達を非難することはなく、銀座で遊ぶ文士達を咎めることはくなく、戦争の悲惨さを詮索することはなく、、、ただ、ただ淡々と、遊女達のあらわな姿、客と戯れる姿、戦争に散華した若い男、それを悲しむ老いた母親、そして性欲に憑かれている老いた作家、それらの背景となった昭和初期という時代、、が描かれています。、、、、、全体として、どことなく悲しい余韻の残る映画でした。