<ネタバレ>冒頭から、窓から見えるお城がミニチュアなのがバレバレで、あぁ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>冒頭から、窓から見えるお城がミニチュアなのがバレバレで、あぁダメだこの映画と一瞬思ったのですが、ストーリーが誰が観ても明らかな作り話とわかるので、あれでいいんだなと思い直してからは、徐々に入り込んで観ることが出来ました。
ストーリーは、異形の主人公エドワードが一般社会に馴染めずに元の世界に戻ってしまうという話ですが、深く考えずにぼ~っと観ると、彩り豊かな家々やそこに住んでいる人々の洋服までもがカラフルで、一見すると楽しく愉快な話のようにも思えてきそうですが、実はなかなかに残酷な内容で、正直なところ、終わり方もあまり好みではない感じで幕を下ろされてしまい、評価はちょっと辛口になりそうです。
この映画のような、世の中に受け入れられ辛いキャラクターが最後には世を捨てて去っていくというストーリーは、実は様々なパターンで映画黎明期から作られているのですが、この作品においては、主人公が一旦世の中に受け入れられているときのハッピーな瞬間とのギャップが余りにも大きいのが何とも残酷で、パステルカラーで花開いた画面から一転してモノクロームのお城の内部にある暗闇に突如として突き落とされることに象徴される明から暗への落差が、自分自身にとって如何ともし難いわけなのです。