<ネタバレ>決定的なマイナスポイントが2つあったのですが、剥製屋に行った .. >(続きを読む)
<ネタバレ>決定的なマイナスポイントが2つあったのですが、剥製屋に行ったのが全くの見当違いで、それまでに張り詰めていた緊張感がその下らないアメリカンジョークのせいで一気に消し去られてしまっていて、このどうでもいいような無駄なシーンのお陰で、それ以降はかなり惰性で見ていた感がありました。
もう一つは、クライマックスとも言えるコンサートのシーンの後が冗長になってしまっていて、実際のエンディングも、確かにコミカルな形で落としてはいるのだけど、「ケ・セラ・セラ」が思ったほど心に響いてこなかった自分としては、首相を銃で撃った男が落ちた後はすぐさまフィニッシュにもっていった方が良かったのではないかと思いました。
良かったのは、冒頭のバスの中の会話で、ジェームス・スチュワートが相手の話術に上手く乗せられて、一方的に身の上話をさせられている事を気づかせないくらいの秀逸な脚本くらいで、トータル的なストーリーもさほど面白さが感じられず、特に教会→コンサートホール→大使館という行動動機や理由付けが弱く、トントン拍子が過ぎた展開だったのも良くなかったと思いました。