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<ネタバレ>「リオの男」「カトマンズの男」でおなじみのフィリップ・ド・ブロカとベルモンドの名コンビが再び観られるということで観てきましたが、オープニングからして上記2作のようなアクションコメディーの雰囲気が・・・ない。
ストーリーはまるでかぐや姫のようなファンタジー映画。
特異な体質をもった少女は落ちてきたその地の者と交流を深め、やがて満月の夜に星に帰るという。
撮影当時のベルモンドは60を過ぎていたということで、アクションはさすがに往年の彼ほどのものは見られず、市街に入ってからのカーアクションや汽車でのシーンなどは全体的なファンタジーの雰囲気を邪魔しない節度ある演出と言えるでしょう。
アクションコメディーもファンタジーも、ストーリーが理にかなっていない所があったとしても許せてしまうという点においては根は同じなんだと考えると、ブロカの映画哲学は一貫していて気持ちがいいですね。