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<ネタバレ>ジョルジュ・ロートネル監督作品は3作目の鑑賞になるのですが、隠れた名監督なのではと思わせる一品です。
ストーリーは、ベルモンド扮する特殊隊員ジョスラン・ボーモンが祖国に見殺しにされつつも帰還し、特殊部隊の長に徐々に近づき一矢報いるという話。
祖国から裏切られ過酷な環境を味わいながらも、ベルモンドの口からは一切の恨み節などは出ず、分かりやすい復讐劇にはなっていないところが映画としてのクオリティの高さを感じさせるのではと思います。
序盤で女をバスタブに沈めるシーンの緊張感や、エッフェル塔を背後にカーチェイス(ベルモンド自ら運転)を繰り広げるシーンの迫力なども目を見張るものがありましたし、特殊部隊長ロゼンとの早撃ち場面では観ている側も思わず息を押し殺してしまうほどのスリルを感じました。
個人的には、自分の誕生日5月14日がストーリーの中に出てきたのと(3回目)、エンニオ・モリコーネの音楽が良すぎた故に若干主張し過ぎたきらいがあったように思えました。