<ネタバレ>子供大大大好き!な自分としては、これはもう、堪らない一本。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>子供大大大好き!な自分としては、これはもう、堪らない一本。
授業中に先生の目を盗んでイタズラをしたり、学校の外に出て走っているときにみんな後ろから少しずつ逃走しちゃったり、お母さんを死んだことにしちゃったり、カーテンの中に隠れたり・・・っていうのは本当に微笑ましい限り(実は自分も、身内に不幸があったことにして学校をサボろうとしたことがあります^^)。
しかし、最初のころのイタズラ程度の悪さだったら大人に怒られるだけで済むものだけど、盗みを働くほどの悪さになってくると、徐々にサスペンス色を帯びてくる。ここまでくると、もう序盤のような微笑ましさはとうになくなってきて、牢屋の中でタートルネックの襟を口まで上げて大人しくなってしまったドワネル少年の表情は凄く切なくて、護送車の中での彼の涙にはこっちまで涙が出てきてしまう。
鑑別所を脱走し、ひたすら走り続ける少年は見ていてとても辛い。海に出た少年を映すカメラが描く開放感は、同時に強烈な孤独感をも描き出す。冬の海の何と寂しいことだろうか。ここまで印象深いラストはそうはお目にかかれない。