<ネタバレ>正直に言ってしまうと、この映画のような起伏のないストーリーと .. >(続きを読む)
<ネタバレ>正直に言ってしまうと、この映画のような起伏のないストーリーというのが苦手で、少なくとも上映時間のラスト20~15分くらいの間に盛り上げ所がある映画でないと観終わってからの充実感がほとんどなくなってしまいます。
ラストがこの映画の主題であるだけに、少年たちのストーリーの中に余計に興味を引くような出来事を入れてしまうと、かえってラストが引き立たなくなってしまうために、このような変化のないストーリーになってしまったと推測できるので、まぁこれはただ単に自分とは相性が悪かっただけだと諦めることにします。
そんな中でも興味を引いたのが、宿舎でみんなが寝静まったときの真っ暗なシーンなのですが、静寂が部屋全体を包む時のあの独特の緊張感が良い味を出していたと思います。
遊んでいる時も食事の時も腕白さ全開の子供たちが唯一静かになる瞬間がその時なわけで、普通に考えて何の出来事も起こりそうにない瞬間を敢えて撮るのが逆に不気味で、実際に、ユダヤの子が蝋燭を立てて祈りを捧げている(?)シーンがあり、それ以降は何かが起こるんじゃないかとドキドキして観てしまいました。