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最初に語りますけどこの作品でホロコーストがどうのこうのは個人的にどうでもいいです。そりゃホロコーストという言葉が出ると「夜と霧」なんかが私の中には存在してこの作品はそれに比べたらフンコロガシの爪にこびりついたビチグソみたいなものでしょう。確かにその点ではクソ映画とも言えます。でも私はこのベニーニの演じた父親役を観ててとにかく気分が良かった。いつの世も「オレなんか・・・ わたしなんか・・・ 」と悩みマイナス思考ばかりに偏る人がいる。自分で一歩前に進もうとしないで「私は不幸・・・だから人から慰めてもらうのを待っているの」と言わんばかりだ。不幸を売りにしてもあまり買い手が無いのが必定だ。そんなもん誰も買いたく無いし関わりたくも無い。自分が不幸せと思うなら自分から幸せを見つけなければならない。幸せとは向こうから勝手にやって来るものではない。自分で掴むものである。またその幸せを掴むためには色々な人の力を借りなければ出来やしない。一人で物事を考えていくといつかは行き詰まるときが必ずくる。その時一方向だった視点を違った角度で見てくれる人がいると思う。決断すべき時は自分ですべきであり、人生を教えてくれるのは自分以外の人間だ。人を知らないから「自分なんて・・・」とすぐ口にしてしまう。自分ばかり見つめずたまには人を見てはどうですか?。 そんなマイナス思考な人とは対照的にこの父親はとにかくプラス思考だらけだ。はっきり言って大馬鹿野郎かもしれない。しかしながら自分自身と家族の幸せを己で掴もうとする姿勢は見てて清清しい。己がプラス思考を貫き通し足掻き、苦しみ、もがいている。幸せを探し続けながら生きたいと願っている。なんと格好いい人間だろうか。まぶしい野郎だよこいつは。