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<ネタバレ>リノージュの存在って言わば"天災"みたいなものだろう。天災という自然現象において人はどうすることも出来ずただただそれが去り行くことを願うことしか出来ない。古代社会では日照りなどで雨が降らないと雨乞いの儀式として人の命を神への供物として差し出す信仰があったとも言われている。まさに”生贄”だ。そうこのストーリーは古代から続く生贄の儀式を再現している。リノージュに差し出さなければならないのは幼い子供一人。そのたった一人の子供のおかげで町の多くの人達が救える。そしてその子らを持つ親だけが町を救う権利を持っている。この作品はその親達の葛藤振りを描いているがはっきり言って観終わってから複雑な想いしか浮かんでこなかった。もし幼い子供をもたれる方がこの作品を観たら果たしてどう感じるのでしょうか。出来れば一度そういう方達に観ていただいてここに率直な感想をレビューとして書いていただきたいです。正直独身でありもちろん子供もいない今の自分に「答えを出せ」と言われてもまず無理なような気がしました。それでもキング作品でこれと「ペット・セメタリー」だけは「自分が親だったら・・・」と本気で悩んでしまいます。 補足:ピッパ(女の子)はダコタ・ファニング嬢ではありませんでした(でも結構似てます)。この娘はたしかサイダーハウス・ルールにも出てたような気がします。可愛らしい子役から女優へと転進できるかはこれからの楽しみです。[良:1票]