かしこまったタイトルに騙されてはいけません。軽妙さと重厚さが .. >(続きを読む)
かしこまったタイトルに騙されてはいけません。軽妙さと重厚さが絶妙なバランスで組み合わされた、実にフットワークのよい映画なのです。私が今まで見てきた中でもっとも清々しい映画でした。同じようなお話の「タイタニック」よりも5~6倍は面白かったです。とにかくトム・クルーズとニコール・キッドマンのカップルが実によく、2人の姿はいくらでも見ていたいほどです。好きなのにケンカばかりっていう2人の仲は本当にマンガなんですけど、マンガよりもきれいな2人がやるので違和感なしなのです。「トム、付き合っちゃいなよ」と、中学生感覚でお節介を焼きそうになったほどです。そしてあのラストも本当にマンガ。でも大好きです。私まですんごい幸せな気分になってしまいました。「THE END」の文字が出た後も、「2人とも、幸せに暮らすんだぞ」「仲良くケンカしろよ」などと、老婆心ながらいろいろとお節介を焼いてしまうのです。こんなにいい映画、しかも恐ろしく豪華な布陣であるにも関わらず、えらい冷遇ぶりなのがビックリです。「ダンス・ウィズ・ウルブス」だとか「許されざる者」だとか当時はリアル志向の西部劇がブームだったので、それに乗っかって宣伝を間違えたのでしょうか?ビデオやDVDのジャケットを見ても、えらい重厚な大河ロマンとして売られてるし。でもこれは、男性よりも女性が喜ぶ映画だと思うんですけど。