微妙な空気が作品を支配していますが美しく、哀しく、そして狂気 .. >(続きを読む)
微妙な空気が作品を支配していますが美しく、哀しく、そして狂気じみている。
戦争とそれに翻弄される人間を描いた、
戦闘シーンは一切無く風変わりな作品ですがこれも戦争映画の1つのカタチでしょうか。
美しく哀しいと言えば、坂本龍一氏のテーマ曲。
(「ラストエンペラー」でも感じましたが演技は・・・。だけど。)
映画を構成する他のどの要素よりも音楽が印象に残る作品です。
ラストのたけし演じるハラの心の内を音楽にすればこんな感じになるのでしょうか・・・。
奇抜なキャストですが、その中でも最も心に残るのはやっぱりたけしであり、作品の細部は忘れてしまっても、
テーマ曲と共にたけしのラストの「メリークリスマス、ミスターローレンス!」の台詞と本作最後の表情が強烈に印象に残ります。