<ネタバレ>夫に先立たれた35歳の母と息子の幸せを探し求めてのロードムー .. >(続きを読む)
<ネタバレ>夫に先立たれた35歳の母と息子の幸せを探し求めてのロードムービー。
母を演じるエレン・バースティンはよく泣くしよく怒ってもいる。その度に彼女が可愛くも見え、ふてぶてしくも見える。彼女の持つ強さと弱さを見事に演じ分ける。しかし、一番印象に残った彼女の表情は2つ目の町でクリス・クリストファーソン演じる牧場主の男のプロポーズを受け入れた時の幸せそうな満面の笑みなのでした。ごつごつとして不器用な面々が揃うこの町のカフェの人間模様も良かった。
女性の自立というテーマと共に、終盤には息子と牧場主が2人で牧場で遊び、ギターを習う様子からは少年にとっての父親の存在の意味も感じ取れます。上手くいかない時もいい出会いがいい方向に導いてくれて幸せなゴールが待っている事もある。この旅も当初の目的地にたどり着かず、1つのいい出会いがきっかけで途中で滞在したこの町が旅の終着地となりましたが、これも人生というものなのでしょう。