独ソの激戦となったスターリングラードの攻防戦。その戦いの序盤 .. >(続きを読む)
独ソの激戦となったスターリングラードの攻防戦。その戦いの序盤を見せる、本作の序盤。
次々と命を落としていく兵士達。逃げ場も無い川を渡る船上で戦闘機から機銃掃射を受け続ける恐怖。
逃亡は許されず、逃亡しようとする兵士には容赦なく味方から撃ち殺される。その後も続く序盤の戦場の描写からも、
作品の大半を占めるジュード・ロウとエド・ハリス、2人のスナイパーの息詰まる攻防からも、
映画としての娯楽的要素を十分に含みながらも、嫌というほど戦争の悲惨さが伝わってきます。
台詞やドラマも多く、主役であるジュード・ロウと比べると台詞も少なく感情の抑揚も少なく地味な存在であるエド・ハリス。
しかし銃を構えスコープを覗くその目、表情で流石の存在感を醸し出します。
フルシチョフを演じたイギリスの名優ボブ・ホスキンスも迫力ある熱演を見せる。
そして本作で忘れてはならないのがレイチェル・ワイズ。
戦争モノでのロマンスの挿入は作品を微妙にしてしまうケースもありますが、
本作の場合は彼女も戦友の1人としても作品の中で十分に機能しています。