終戦をめぐる長い1日に関わった人々の熱さも、そして夏の1日の .. >(続きを読む)
終戦をめぐる長い1日に関わった人々の熱さも、そして夏の1日の暑さも、
日本の戦争が終わった8月15日に至る長い1日を怒涛の勢いをもって描いた、
67年の岡本喜八版に敵わないのは仕方がないところだと思います。
主要登場人物である鈴木首相や阿南陸軍大臣の家庭が登場する時間帯も、
作品の流れが止まってしまった感があります。
両方を見た者にとってはどうしても本作はマイルドで淡々とした印象を持ってしまいますが、
昭和天皇が重要人物として登場し、終戦の御聖断に至るそのお心なども描かれているところは、
本作ならではの良さであったと思います。