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<ネタバレ>「このニューヨークで、飛行機が絡む事件で久々にいいニュースを聞いたよ。」という関係者の台詞。
そして何度か挿入される、飛行機がNYのビル群に衝突する機長の悪夢。
アメリカ市民の心から消え去るこの無い9.11を思い出さざるを得ませんでした。
感動をあおるような演出や音楽はかなり控え目で淡々とハドソン川の奇跡を振り返る。
しかし作品のために本物のエアバス機を購入し、撮影に使われたボートも実際に救出に使われたものが使用されたという。
当時を忠実に再現した、空からはヘリが、沿岸からは船が救出に向かう迫力ある描写や、
これも控え目に挿入される、救出される乗客のドラマも印象に残ります。
近年のイーストウッドはまだそんなに遠くない過去のアメリカや、実在した人物を数多く取り上げていますが、
本作では勇気ある決断を下し英雄となった機長、副機長以外にも、乗務員、乗客、救出に向かった人々など、
ハドソン川の奇跡に関わった、全ての実在する名も無き人々をたたえる。
今回の修羅場を実際に経験した現場の叩き上げの2人に対し、机上の計算を基に査問する最後の公聴会。
その顛末も、副機長のユーモアも、ラストは実に気持ちがいい。
本作はエンドロールが始まってもすぐに席を立たないでください。
当時の実際の映像と、ハドソン川の奇跡に関わった人々の姿が感動的です。[良:1票]