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微塵も楽しさがない映画ですが、よく出来ている映画だと思います。
いつどこからグレン・クローズが現れるか分からない雰囲気作りが見事で2時間の間、作品から全く目が離せない。
特に終盤、バスルームで妻が湯気で曇った鏡を拭く。そこに背後から現れ鏡に映る彼女の姿。
それとその後、息絶えたと思った彼女が不死身のごとく復活するラスト・・・。
ちょっといきすぎの感もある、まさにホラーの演出ですがこの彼女の姿にはゾッとさせられます。
現実の世界でも起こりえるホラーの世界。だからこその迫力が本作にはあります。
この頃のマイケル・ダグラスは本作や「氷の微笑」のような映画がよくはまっていました。
カッコいい人だと思うし、富も地位もある役がよく似合うのですが、この人が持つ独特の微妙にチャラい雰囲気。
こんな映画のこんな役がハマリ役でもありました。