基本的にウディの映画だったら何だって許せてしまう根っからのウ .. >(続きを読む)[良:1票]
基本的にウディの映画だったら何だって許せてしまう根っからのウディ狂なのですが、なかなかファンに受けのいいこの作品だけは、どうもピンとこないのです。その原因としてまず考えられるのは、ヒロイン役のヘレン・ハントがウディ映画の質感とそぐわないこと。それに加え、お手本となったと思われるルビッチやスタージェスの映画、はたまたフィルム・ノワールの諸作品が、ここでは単なるイコンとしてしか現れてこないこと。つまり、これだったらお手本となった映画を見たほうが楽しいし、わくわくする。オマージュの底が浅いような気がします。それに極めつけは、ウディの言語能力が落ちたのではないかということ。この映画でのウディは今まで以上にどもっています。ウディ主演の映画の魅力の、ウディのノンストップの饒舌を聞こうと思っていたのに、逆に見ているうちに不安になってしまいました。ウディ・アレンには、もう主演しなくてもよいから質の高い映画を毎年作ってほしい。[良:1票]