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<ネタバレ>原作は、キャサリン・ライアン・ハイド。ハイドは、ペイ・イット・フォワード財団(趣旨は映画と同じ)を設立した、ある種の典型的なアメリカ女性です。「気の毒な人を助ける」ために、「(ハイエナのように)気の毒な人を見つける」、または「気の毒な人を作る」意図が見え、興ざめする部分があります。しかし天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの熱演は、本作への疑いをしばし忘れさせてくれました(オスメントのキャストが決まると、オスカー俳優たちが続々と出演に名乗りを上げたそうです)。物語の結末は、「ペイ・イット・フォワードを広げるには殉教者がいる」というハイド女史の計算があったからのような気がしてなりません。原作はそのあたりをもっと巧みに描いていますが、いずれにしろ、私にはたいへん後味の悪いものでした。