<ネタバレ>宇宙人の攻撃を受けた人間が埃となって飛散し、衣服のみがひらひ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>宇宙人の攻撃を受けた人間が埃となって飛散し、衣服のみがひらひらと落ちてくるイメージからは、誰しもが9.11の記録映像を思い起こすことだろう。もう我々は、都市の破壊を描くパニックムービーを昔のように無邪気に楽しむことは出来ないのかも知れない…。ところで中盤の印象的な場面「火を吹きながら走り抜ける電車」は黒沢清の『回路』の“あの場面”を連想させるが、『回路』のそれが「非日常の異常事態」であるのに対して、この映画では「踏み切りで電車の通過を待つ」という日常的な場面から連続しているが故に、その衝撃度がより強くなっているように思う。主人公一家の車を奪った男の末路など、映画全体に漂う絶望的な雰囲気もいい。ちなみに、ラストが甘いのが気になる方が多いようだが、まぁ映画の中ぐらいはハッピーエンドでもいいじゃないすか?(笑)