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<ネタバレ>アカデミー賞を前提に観ると、皆さんどうしてもハードルが上がりますね。個人的にはイラク戦争ものとしては初めてだったので、あそこで実際どんな光景が繰り広げられていたのか、テレビでも流さない実態を知るには、こういう映画を見るしかない訳で、そういう意味では新鮮でもあり、イマジネーションをかき立てるには十分なリアリティーを持った作品だった。爆弾処理班という題材性も秀逸。言葉が通じない、何を考えているのかわからない市民の中で、市民と見分けのつかないテロリスト達と戦う恐怖はあのベトナム戦争を彷彿とさせたし、特にスナイパーとの銃撃戦では、弾倉の銃弾にこびりついた血を洗う場面や戦闘に集中するあまり唇が乾いているところなど、およそ実戦に参加しなければわからないシチュエーションをよく撮っている。作品の深い精神性はよく理解できなかったが、最後のスーパーマーケットでのシリアルのカットは、いつまでも胸に残るインパクトがあった。究極の地獄と究極の平穏との対比を象徴する印象的なカットだと受け止めた。[良:1票]