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<ネタバレ>全編「ワンカット撮り」(実際はワンカット風)と話題になった戦争映画。
サム・メンデスのその発想をほぼ実現した意欲作だが、内容うんぬんよりも「どうやって撮影したのだろう」との印象が残る作品。
例えて言えば、主人公達の周囲を飛び回るハエのような視点で、常にカメラは主人公を捉えている。
そのため、観客はそのハエのような視点で戦場での一コマを目撃することになる。
したがって、ドローンカメラのような技術を用いなければ難しい撮影に思える。
飛行機の墜落場面は恐らくCGと実写の融合と思われるが、そういった裏話の方が気になる映画。
こういった手法では、①時折それなりのイベントが発生しないと退屈な画になる、②カット割りがないため、画角決めの自由度に制限がある、といった欠点が発生するが、本作は残念ながらそうした欠点をカバーする以上の出来ばえには見えなかった。