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<ネタバレ>かつて釧路に住んでいたこともあり、昭和の釧路(幣舞橋)の街並みや、根室、養老牛温泉などが懐かしく、嬉しかった。
また、当時全道の祭りを巡業していた「オートバイサーカス」が登場するのも懐かしい。
と、本筋以外のところが目についた本作だが、中原理恵が演じる今回のマドンナ・風子もなかなか印象的だった。
寅さんに懐いてついて行こうとするも、寅さんに諭されて根室の理容室で働く風子だが、オートバイサーカスのトニー(渡瀬恒彦)に
惹かれて東京までついて行き、同棲してしまう。
体調をくずし、寅さんにとらやに連れて行かれ、寅さんいつもの「ここにいつまで居たっていいんだよ」が炸裂するも、風子はトニーに会いに行くという。
ここでの寅さんと風子とのやりとりは切ない。
あんな渡世人と一緒にいたって幸せにはなれないぞ……
自分だって渡世人だって言ってるじゃない……
冒頭で昔の舎弟・登に出会い、説教するシーンも含め、寅さんの渡世人稼業の切なさが全編に渡って伝わってくる。
ただし、最後の着ぐるみの熊はよくないねぇ。