「母親」という重いテーマの割には、気落ちすることなく最後まで .. >(続きを読む)[良:2票]
「母親」という重いテーマの割には、気落ちすることなく最後まで見れる面白い映画だった。
子供にとって、母親というのは宇宙レベルに「全て」です。
自我が目覚めて自分の足で歩くようになって目で見る情報を正確に処理するようなるまでは。
でも母親にとっては、いつまでたっても子供が全てで「特別」です。
その母親の、平凡な子にはさせない、常に母親の愛情が側にあるように、私のようにはさせない、という気持ちが当の子供にとっても必ずしも良いものではないのだよね・・・・
そうなってしまったキーラが徐々に狂っていく過程はゾっとします。子供を育てることはおろか、子供を産みづらくなっていっている昨今、自分は果たして子を持つ覚悟を決めることが出来るか不安になった。
しかし考えさせられる内容の割りに苦しくないのは、幼少期の回想がコメディチックに描かれているからかもしれない。
しかもその回想が適度に説明的で、ちゃんと繋がるようになっていてまとまっている。
初監督にしては上出来だったと思う。自作も期待したい。[良:2票]