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<ネタバレ>ロドリゲス最高!タランティーノ最高!などと言っている似非映画ファンの私も例に漏れずスイーツ(笑)と揶揄される現代女性なのであると実感した。このドラマの良いところは、ハイセンスなファッション誌をめくっていくように楽しくて、ファッション誌よりもセンセーショナルで、リアルな女性のキャラクターに親近感が湧くところかな。
誰かも書いていましたが、昔からの友人に再会したかのようなワクワク感をでっかいスクリーンで存分に味わうことが出来た。
ドラマでは、あまりキャリーのエピソードで感動したことはなかったのだけど、自分がダメになったとき、何も言わずに寄り添ってくれる友人が、友情を賭けてでも無理に引っ張りあげてくれる友人が、果たして何人いるだろうか、そしてボロボロになった友人を支えることが自分にはできるだろうかと、ふと考え込んで泣いてしまった。
主人公のキャリー、こんな欠点だらけの憎たらしいハイヒール中毒に、心まで寄り添ってくれる友人がいることに、私は心底うらやましいと感じた。カフェで遭遇したビッグに、まるで自分のことのように怒り狂ったシャーロットのような友人がいるキャリーは本当に幸せだと思う。
見た目のゴージャスさばかりが取り上げられがちな作品だけど、成長したりしなかったり、変わったつもりが何も捨て切れていなかったり、気遣っていたつもりが傷つけていたり、ブランドをまとっても一人の人間であり、傷ついても生活は続けていかなければいけないということがこのドラマの根本かなーと。映画でもそれを感じる事が出来て、私はとても満足でした。
でもドラマファン以外が普通の映画作品として見たら、楽しめるかどうかは不明。
現実感に乏しいニューヨーカーの奇抜なファッションにブランドの洪水、全体のエピソードとしては、キャリーとビッグの10年間同じことの繰り返しの集大成、あくまでもドラマの後日談。なのでこの点数です。ああ、私もヴィヴィアンのウェディングドレスで結婚式を挙げたい!!図書館じゃなくて映画館がいいな。もちろんマノロの靴で。