期待したほどではなかった。まず、中国人が日本人を演じ、英語を .. >(続きを読む)
期待したほどではなかった。まず、中国人が日本人を演じ、英語を喋るという時点で設定はめちゃくちゃなので、日本の文化などは全く関係なしに観ることができた。逆に、意識しすぎると、そういった点が目につくのかもしれない。いつでもゴーイング・マイ・ウェイ。そんなアメリカンクオリティに時折憤りは覚えるけれど、まぁ、こと本作に限っては、意志が据わっていて良い姿勢だと思う。ちゃんとリスペクトされてるからね。問題は、ストーリー。貧しい家系に生まれた少女が売られ、芸者の道で成功するまでのサクセスストーリーを描いたわけであるが、主人公にあまり興味を惹かれなかった。さゆりをめぐる二人の男性の戦いなんかもよくあるラブストーリーの焼き直しみたいなもの。一人の人間の人生ならば、コン・リー演じる初桃が、トップ芸者から陥落してゆく様のほうがよっぽど興味深い。しかし、ロブ・マーシャルはハチャメチャ監督の路線を目指しているのだろうか・・・?色んな意味で次回作が楽しみだ。