<ネタバレ>なんという理不尽。なんという不幸。時代背景があるとはいえ、こ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>なんという理不尽。なんという不幸。時代背景があるとはいえ、この「実話」はあまりに悲しすぎる。
愛息子を守るべく必死に働くシングルマザー。しかし、その仕事熱心さへの答えは息子の喪失。頼みの綱の警察は、助けるどころか鞭を打つ。救いの手を差し伸べる善意の第三者は、望むところ、向かおうとするところに、どこかすれ違いがある。
しかし、徹底的に救われず打ちひしがれる彼女は、確固たる信念を持って希望を捨てることなく前を向き続ける。
数十年が経った今でも、ここに描かれる社会の在り様はさほど変わっていないことが恐ろしく、さらには、元来普遍的であるべき親子の愛情が変質しつつあることがより一層恐ろしい。