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<ネタバレ>山口監督とヨーロッパ企画によるタイプリープもの第2弾ですが、味わいは大分異なりますね。SFドタバタコメディというジャンル感と作品全体から漂うテーマ感は共有しつつ、タイムリープやパラドクスについては扱いが大きく異なると言うか、大いに似て非なる作品でした。
結論から言えば、少々雑ですがこれはこれで面白い。ラブコメ要素があったりヒューマンストーリー要素があったりと、中身も濃いいです。ただ、なにせタイムリープのスパンが短か過ぎますから頻度高っ。2分というのは短いようでいて長くもある微妙な時間。流石に繰り返しが多過ぎかも。その間の天候(降雪)の差異については作り手の計算もあるのかも知れませんが、個人的には当事者の意識だけは変化していっても環境部分は据え置くと言うのが正しいように思えて仕方ないです。
また、どう考えてもキーパーソンの冒頭に登場する謎の女性ですが、トラブルに対しての焦りや絶望感がまるでないのはコメディだから良しとしても、やっぱしタイムパトロールなんだから過去の人物や時間にそんなに関与しちゃいかんでしょと思えてしまう。SFコメディとして最低限の理屈は持って欲しいところでした。
それとあとひとつ、この場であまり他作に踏み込むべきではないと承知しつつも、前年に公開された「THE MONNDAYS…」との類似性が少なからず気になってしまったと言うか、一番気になったと言うか、決して批判的な意味ではなく同じ邦画タイムリープコメディとして比較しつつ楽しむのも良いかな、などと思った次第です。
ちなみにタイトルは秀逸。このセンスは好きです。[良:1票]