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<ネタバレ>短い尺の中に凝縮されて描かれる各時代の潮流に翻弄された喜怒哀楽。殆ど心を開こうとしない少女が、何十年も経た後に年老いた写真館の主人にやっと見せてくれた笑顔。ただし、直接ではなく一枚の写真を通して。劇中にはそんなシーンは登場しませんが、現像してネガから浮かび上がって来た彼女の微笑みに、主人は残り少なくなった人生を飾るに相応しい最高の喜びを感じることが出来たことでしょう。
奇を衒うような展開は一切なく、ある意味予想通りに展開していく物語。きっとそうなるだろうな、あぁなるだろうな、と容易に予想可能ながらも感動させてくれるという、短編ならではの佳作でした。