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<ネタバレ>◇原作既読。後味の悪さから、正直原作本の評価はあまり高くなく。◇中島監督が映画化すると知り、断然興味が湧いてきた。◇原作を読んでいるときには分からなかったが、この作品は「真実」と「嘘」の境目を曖昧にすることで、リアリティのすれすれを描く。◇描かれていることが「真実」と感じた場合、リアリティに欠けていると思い、「嘘」と感じた場合、逆にリアリティが増す。リアリティは見る人に委ねられているのだ。◇徹底的に描写された「悪意」と、「曖昧なリアリティ」。居心地の悪さが後味の悪さでもあり、魅力でもあり。◇映画化作品を鑑賞したことで、原作を見直すことにもなった。