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<ネタバレ>合衆国の祝日 “Labor Day” は9月の第一月曜で、その翌日火曜日に新学年が始まります。つまり、逮捕劇があった日の前日で、フランクとアデルが互いの身に起こったことを打ちあけあい、カナダへの逃亡を決めた日。だから定冠詞がついて、原題の “The Labor Day” になるわけ。ケイト・ウィンスレットは「愛を読むひと」あたりからおばさんが板についてきて、もともと持ってたムッチリ感におばさん的にくずれた感じが付加されてめちゃリアル。隣人たちが訪ねてくるシーンでのサスペンスが何度もくり返されて、適度に緊張感が持続するところは好演出だったと思います。フランクの子どもがその後どうなったかわからないところ、よそから町にやってきた女のこが何度も出てくるのにその後のエピソードがないこと、冒頭のタイトルロールにトビー・マグワイアの名前があることから、彼が成人後の役を演じると推察できてしまうところが残念。そうそう、音楽はよかった。レコードに針を落としてかかるのはアーロ・ガスリーだし、クラシック・ギターの名曲もうまく配置されてましたな。バッハの演奏は「あの」セゴビア。[良:1票]