装甲車内で静かに銃を構えるガリーナ・ヴィシネフスカヤ。
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装甲車内で静かに銃を構えるガリーナ・ヴィシネフスカヤ。
マーケットで、値段を聞く彼女を無言で睨む青年。
そのような、寡黙さの中にさりげない凄味を秘めた眼のショットの数々があって
シンプルな物語にすんなり収まらない引っ掛かりを残していく。
一方では、駐屯地の宿舎で彼女に振舞われるそば粥やサラダに添えられた
花瓶の花もまた、映画に慎ましく美しい印象を付与する。
乾いた昼間シーンから一転、夜間シーンの湿った幻想性がソクーロフらしい。