月面の硬質な近未来空間と、黒づくめのユニフォームを始めとする .. >(続きを読む)
月面の硬質な近未来空間と、黒づくめのユニフォームを始めとする
旧態依然とした第四帝国の武骨なレトロ感覚。
両者がモノクロ画調の中でよくマッチしている。
そのナチズムの形式主義を茶化したギャグは
ルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』を少し思い出させてそれなりに面白いけれど、
こちらは若干くどい。
クライマックスの決戦ではヒロイン:ユリア・ディーツェを
もっと活躍させる事が出来たはずだし、
クリストファー・カービーとの協調と連携も淡白すぎる気がしないでもないが、
二人の微妙な関係性は本作の面白味だ。
宇宙間戦闘のSFXも健闘している。