一方で『ダイ・ハード』最新作のようなタフな役柄があるからか、 .. >(続きを読む)
一方で『ダイ・ハード』最新作のようなタフな役柄があるからか、
ブルース・ウィリスの人間味滲む警官役が実に新鮮に感じられる。
ちょっと小生意気な感じの少年少女たちとの相対効果もあろう。
冴えない彼とジャレット・ギルマンの、テーブルを介しての対話がユーモラスだ。
そして青いシャドウが印象深いカーラ・ヘイワード。
彼女が覗く双眼鏡も映画の小道具としていいアクセントである。
二人の逃避行に幾度か訪れる危機。追いつめられて絶体絶命となる少年。
その突破方法にせめてもう少し工夫が欲しい。
これでは安易すぎて、単にはぐらかされただけのようにも見える。
『ナイト&デイ』等のように、その出鱈目さが味になる作品もあるが、
ここではそぐわないようだ。
結果的に活劇にもなり損ね、クライマックスのサスペンスにも繋がっていかない。